2年前、iOS上で動作するARアプリをたくさんつくった。それで分かったこと:
位置決めのためのARマーカー設置が困難・面倒。
SLAMでの位置や方向把握、ARマーカーから離れるにつれ誤差累積。
ARは面白いが実用上は運用が困難。
ユーザに操作を覚えさせるのも敷居が高い。
ユーザを歩かせると危ない現場が多い(転倒の危険性あり)。
結論として、実用面では、以下が現実解:
(1)ユーザは移動せず(椅子に座ったまま)、加速度センサーやジャイロセンサーでユーザが向いている方向だけを把握。スマホの向きを変えても景色は固定されている感覚を演出。
(2)ジョイパッド操作で景色内を移動。
(3)ARマーカーでの位置決めは諦める。そういうのが必要なアプリを諦める。
仕事では、お客様へAR体験させる際、お客様に移動してもらうのが困難な場合がほとんど。なので、ユーザーは移動しないとの前提を置く。そうすると、SLAMも必要ない。アプリ起動時に景色が見えて、景色が見える方向だけ、うまくセンサーからの情報で調整してやる。これだけでも、ARやVRっぽい演出が出来る。
あれから2年経ち、Nreal Airも、そういった結論でつくられたARグラスであることを知った。よって、このデバイスに興味が湧いてきた。仕事で使ってみようか。VRゴーグルと違って装着が楽だし軽いのが良い。
そして、ここ半年悩んできた課題への解も見えてくる。3DCGアニメ動画と3Dゲームアプリの組み合わせでデモを見せる。前者は品質が高いCG、後者は現場に居るような体験。ジョイパッド操作でアクション起動。
手元にNreal Airはないので、まずは、それっぽい動作をするアプリをUnityでつくってみよう。半年前にベースは試作済みなので、もっと本格的なアプリをつくってみる。